トピック | 閉経後ホルモン補充療法 |
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対象 | 女性、特に40代からの女性と医療関係者、関心のある全ての方 |
選択肢 | HRT(ホルモン補充療法)を受ける
HRT(ホルモン補充療法)を受けない |
形式 | 冊子、ウェブ |
入手先 | 冊子:https://www.healthliteracy.jp/decisionaid/HRT_Decision_aid_2019.pdf ウェブ:https://menosmile.jp/hrt-guide/ |
開発者 | 江藤亜矢子(小山嵩夫クリニック看護師) 中山和弘(聖路加国際大学大学院看護学研究科看護情報学教授) |
意思決定がイドに関連する研究 | 江藤亜矢子,中山和弘:更年期女性がHRT選択をするための意思決定ガイドの開発と内容適切性評価について.更年期と加齢のヘルスケア17(2):155-164,2018 ―概要― 【目的】更年期女性が、HRTの治療選択をするために、エビデンスに基づいた情報を正しく理解し、個人の価値観を明確にするための考え方を支援するガイドを開発し、その内容と適切性の評価を行う。【方法】ガイドの理論的基盤として、Ottawa decision support frameworkを適用し、作成にあたっては、ガイドの開発文献を体系的にレビューして得られた構造化プロセスを用いた。ガイドの構成は、海外のガイド開発のeTrainingサイトやHRTガイドを参考に行い、エビデンス情報に関しては、The Cochrane Library、PubMed、医学中央雑誌、インターネット上でのハンドサーチ、ホルモン補充療法ガイドライン2012年度版(日本)などをもとに統合を行った。完成したガイドの質は、International Patients Decision aids Standards Instrument(IPDASi:国際評価基準表)を用いて評価した。適切性評価として、機縁法で集めた一般女性10名に対し、意思決定を専門に研究している機関(Ottawa Health Research Institute,以下OHRI)のPatient Decision Aidsの評価尺度Acceptabilityを用いて[情報量]、[情報の長さ]、[理解のしやすさ]、[役立ち度]の他に[表現の工夫]などについて、研究者が作成した評価表に加えて個別インタビューを行った。内容評価として、更年期の専門家3名には、この他に、医学的内容やエビデンス情報についても追加評価を依頼した。【結果】適切性評価について、ガイドは一般女性10名に受け入れられ、概ね良好な回答が得られた。内容評価について、インタビューをもとに必要に応じて修正を行った。【結論】HRT意思決定ガイド(試案・Ver.1.0)を作成した。内容適切性評価の結果、修正版ガイド(Ver.1.1)は女性のHRT選択を助けるためのツールとなりうる可能性が示唆された。 |
国際基準による評価(開発者による評価)基準を満たしている数/この意思決定ガイドに該当する基準の数 | ①資格基準:6/6 ②認定基準:5/6 ③質基準:16/23 |
利益相反 | この意思決定ガイドの開発に関連して、開示すべきCOIはありません。 |
開発研究費 | 平成27年度第4四半期 一般財団法人財団せせらぎ助成金 |
特記事項 | 更年期やHRTに関する必要で厳選した情報がそろっています。この領域におけるヘルスリテラシーの向上、不安や後悔のない納得したHRT選択にお役立てください。 |
意思決定ガイドを更新した年 | 2019年 ホルモン補充療法ガイドライン2017年度版(日本)にそってエビデンスのアップデートを行った。 |