9.可読性(読みやすさ)のテストをする
Simply Put (日本語訳)
読解レベルの測定は役立つ手段である。それは、一つの言葉ごとの平均の音節と、一つの文ごとの平均の語数に基づいて、文書がどのくらい難しいかを表す概要を示します。しかし、それは、理解の一般的な個人レベルを測ってはいません。理解の程度は、読解力や教育レベルより2段階もしくはそれ以上に低くなります。理解力は、人がストレスを受けている時にはより低下するのです。
読解レベルの測定は、レイアウトやデザインの要素による影響を考慮しません。それらは、あなたの対象者があなたのメッセージをどのように受け入れるか、どう行動するかを予測することはできないからです。読解レベルの測定の使用だけでは、うまくまとめられた、分りやすい文書テキストであることの証明にはなりません。それは有効性を評価する他の手段と組み合わせて使用すべきです。
9.1.測定法を使用する前に読書レベルを下げる
あなたの文書の読解レベルを下げるためのいくつかの基本的なテクニックがあります。
文ごとの単語数を減らし、可能な場合は1もしくは2つの音節の語を使用しましょう。これらの数を減らすことによって、読みやすく改善することができます。
あなたの文書で使われている受け身の表現の数を確認します。可能なら能動的な表現に変えましょう。能動的な表現は読みやすさを向上させます。
例 : この文章は受け身で書かれている。
「心臓病や肺がんは喫煙によって引き起こされます。」
能動態を使用する方がよい。
「喫煙は心臓病や肺がんを引き起こす。」
組織や疾患の長い名前や、その他の固有名詞のせいであなたの文書の読書レベルが高すぎると感じるならば、これらの言葉を除いて読解レベル測定を使います。
長い単語を除くことによって、読みやすさは適切なレベルになる可能性がある。その場合は、あなたの文書から長い単語を削除して、修正しましょう。
あなたが長い単語を使用しなくても、変わらずに読書レベルが高すぎる場合は、「平易な言葉」で書き、人々が最も理解しやすそうな日常の言葉を使用します。
簡単な単語やフレーズを置き換えるためのアイディアについてはwww.plainlanguage.gov/howto/wordsuggestions/index.cfm を参照してください。
「平易な言葉」が文書をどのようにわかりやすくするかを確認する一番良い方法は、平易な言葉に編集される前と後の文書の例を見ることです。
前と後の例についてはwww.plainlanguage.gov/examples/before_after/index.cfmを参照してください。
9.2.文書の読みやすさレベルをテストする
読解レベルを確認する方法はいくつかある
あなたは手作業もしくはコンピューターソフトウェアを用いて、文書の読解レベルをテストすることができます。また、すべての下書き段階で同じ読みやすさ測定法を用いることによって、読解レベルの評価において一貫性を保てます。 The Flesch-Kincaid Readability Test, the Fry Readability Graph, the Gunning 'FOG' Readability Test (FOG)と the Simple Measure of Gobbledygook Readability Formula (SMOG)は優れたツールです。それらの使用法については、Appendix Cを参照してください。
Microsoft WordおよびCorel WordPerfectを含むいくつかの文書作成ソフトウェアプログラムには、読みやすさのレベル評価機能が付いています。しかし、plain languageの専門家は、これらのコンピューターテストの読みやすさの分析が信頼できる有効なものだとは考えていないため、下記を推奨しています。
- free-standing software, including Readability Calculations* or Readability Plus* from Micro Power & Light (www.micropowerandlight.com)
- a website using SMOG formula: www.harrymclaughlin.com/SMOG.htm*
- Appendix Cに追加のツールあり。
しかし、読みやすさの測定は、読みやすさを評価する際に役立つツールであるということ覚えておきましょう。あなたの資料が効果的なコミュニケーションツールになるかどうかを判断するための最も良い方法は、あなたが意図する対象からのサンプルグループにプレテストをすることです。
資料のテストと分析は重要な考慮事項である
ヘルスコミュニケーション資料の作成を成功させるためには、あなたの対象者がその話題について何を知っていて、どう考えているのか、また彼らが新しい知識をどのように解釈するのかを知ることです。
例えば、あなたは最初の下書きの前に、使いやすさのフォーカスグループテストや対象者の中から個別インタビューを行うことによって、彼らがそのトピックについてすでに何を理解しているのかを判断することができます。さらに、情報を示すための方法をいくつか試すことができる。このテストは、あなたが最初の言葉を書く前に始めるべきであり、最終の原稿まで続けるべきです。
使いやすさのテストを行うための方法に関する詳細を参照してください。
ほとんどのプログラムは、プレテスト・ポストテストの方法を含む1つ以上の研究手法が必要です。これらの方法の多くは、Making Health Communication Programs Work, U.S. Department of Health and Human Services, and in Methodological Reviewに詳しく説明されています。
また、使いやすさのテストは、www.plainlanguagenetwork.org/plaintrain/Testing.html のPlain Language Association International によって定義されています。