Simply Put (日本語訳)

5.映像は話を伝えるのに役立つ

Simply Put (日本語訳)

視覚に訴えるものは、正しく使われれば、コミュニケーション資料をより良いものにします。このセクションでは効果的で魅力的なビジュアルを選ぶ手助けになる方法を示します。映像は、観る者の注意を引き、話を伝えやすくします。なお、使用する画像や写真が、受け手にとってわかりやすいものかどうかはテストを行い確認しましょう。


5.1.提供する資料にとって一番良いビジュアルを選ぶ

写真は実際の生活の出来事、人々、感情を示すためには一番効果的である

写真は人生の大切な出来事を描くのに最適

写真は観る者をよりひきつける傾向があります。写真を選ぶ際は、強調したい事柄から観る者が注意をそらすことがないような背景の画像にしましょう。


シンプルなイラストや線画(スケッチ)は時には効果的な場合がある

イラストや線画は、複雑さを分りやすくし、伝えたい物事の重要な部分を強調することができます。

下記の例は絵がベストです。

  • 手順を見せるもの(採血など)
  • 社会的に慎重に扱うべき問題を表すとき(薬物中毒など)
  • 見えない、もしくは見るのが難しい事象を説明するとき(結核の空気感染など)

  • シンプルな絵を使い、不必要な詳細を含まない

    誤解の可能性がある抽象的なイラストは避けましょう。わかりやすい絵は、望ましい行動を示すことや抽象的な物事を説明するために役立ちます。それらは異なる読み手、特に様々な文化背景を持つ読み手に伝える際に役に立つからです。


    マンガはユーモアを伝え、もっと気軽な雰囲気を出すのに役立つことがある

    漫画は慎重に使用しましょう。 観る者すべてが意図する内容を理解し、真剣に受け止めるとは限りません。


    5.2.ビジュアルを使用してメッセージを伝える

    一つの画像には一つのメッセージを示す

    一つの画像にいくつものメッセージを示すと、観る者はメッセージの一部もしくはすべてを理解しそこねてしまう可能性があります。


    画像にはキャプション(説明文)をつける

    ビジュアルやその説明文は関連するテキストの近くに配置しましょう。


    ビジュアルは、内容を強調したり説明したりするものを使う

    ビジュアルが差し込み可能な場所、潜在的な活用度ついて検討しましょう。 単なる装飾や、あまりにも抽象的なビジュアルは避けます。

    :AとBの画像はどちらも意味を持ちます。
    画像Aは、公衆衛生の専門家に対して効果的です。
    画像Bは一般向けのイラストとして効果的です。 どちらの文書も、観る者に適した画像を使用しています。


    観る者に適した画像例

    観る者にとってほしい行動を示す

    観る者がすべきでない事を示す絵は避けましょう。

    :もし、フルーツのような健康的な軽食を選ぶことを人に勧めているなら、イメージAは何を食べるべきかを示しているので効果的です。伝えたいメッセージが強調されているからです。
    イメージBは何を食べるべきでないかを示しているが、それだけでは何を食べるべきかということビジュアル的にリンクしません。また、イメージBの「X」は必ずしも「No」を意味するものではありません。


    観る者がすべきでない事を示す絵は避けることの例

    5.3.文化的に関連があり反応の良いビジュアルを作る

    対象に親しみのあるイメージやシンボルを使う

    全ての文化において、このイメージが「禁煙」を意味するわけではありません。身体的な困難や制限がある人にとっても魅力的なイラストを考えましょう。

    禁煙のイメージ:全ての文化において、このイメージが「禁煙」を意味するわけではない
    画像の中で人を示す場合、それらはあなたが意図する対象と同じ人種または民族グループにします。対象が親しみやすく、関連付けできるイメージを選択します。多様な対象向けにデザインされた素材は、様々な民族、人種、年齢層の人々を示します。
    写真は、対象があなたのメッセージに共感することに役立つ可能性がります。


    5.4.対象が理解しやすい画像を作る

    文章の近くに関連する画像を置く

    対象者は資料の右隅や上部に置かれた線画と、左隅や下部にある文章を結び付けられないかもしれません。全ての画像は、書かれたメッセージに直接つなげるようにしましょう。


    あなたの大事なメッセージを含んだ簡潔なキャプション(短い説明文)をつける

    一部の人はキャプションだけを読む可能性があるので、キャプションにあなたの大事なメッセージを含ませるようにしましょう。簡潔かつ完全な文で、正しい句読点を使用します。キャプションは画像が伝えようとしていることを正確に言い表すことができます。

    イメージに簡潔かつ完全な文でキャプションを付ける
    さらに、メッセージを強調するために文書の中にある文を繰り返します。対象者を引き込むような物語(ナラティブ)仕立ての説明を使用することによって、有効なキャプションもあります。


    対象者を引き込むような物語(ナラティブ)仕立ての説明を使用することによって、有効なキャプション

    一連の動作を画像で示す場合は、順番通りに画像に番号をつける


    一連の動作イメージには順番通りに画像に番号をつける

    画像の中で大事な情報を示すために丸○や矢印のような記号を使う

    :下の画像は、建設現場での怪我を防ぐ方法に関するパンフレットです。 矢印は、イメージ内の最も重要な項目であるヘルメットを強調しています。


    画像の中で大事な情報を示すために丸○や矢印のような記号を使う。

    5.5.場合によっては図だけで対象の理解を助けることができる

    ピクトグラフは言葉やアイディアを表す絵である

    ピクトグラフは情報をすばやく伝えることができ、人がメッセージを理解することや意図されたメッセージを思い出すことを助けます。これらは、特定の行動に焦点を当てた場合に効果的であり、効果を確かめるためにはプレテストを必要とします。

    ピクトグラフはたくさんの情報を素早く伝えることができます。
    :このピクトグラフは、文章なしで、薬を摂取する方法を伝えています。


    効果的なピクトグラフは、内容に関連した行動をとっている人を含むもの

    写真もピクトグラフと同様に効果的である

    効果的なピクトグラフは、内容に関連した行動をとっている人を含むものです。 これは、対象がどのような行動を取る必要があるかを理解することに役立つでしょう。


    5.6.体の内部や小さいものを説明するときにはリアルな画像を使う

    状況や背景にはリアルなイメージを使う

    体の内部の一部分を強調するためには、からだ全体の像を合わせて表示します。全体像のような背景状況がないと、対象者は画像の意図を理解できない恐れがあります。
    :画像Bは、心臓血管内のプラーク増大をより効果的に示すための状況を表しています。 このことは、画像Aではそれほど明確ではありません。


    体の内部の一部分を強調するためには、からだ全体の像を合わせて表示

    スケールの認識のため、小さいものはより大きく描いて詳細を示す

    また、対象に大きさをわかりやすく示すため、身近なものを比較対象として示します。

    :以下に描かれている蚊は、実際のサイズより数倍大きく描かれています。蚊の実際の本当大きさを示すために硬貨の横に示されています。


    対象に大きさをわかりやすく示すため、身近なものを比較対象として示す

    5.7.質の高い画像を使う

    画像は、鮮明な解像度、正確な色とコントラスト、そして良い構図が必要である。

    質の高い画像は提供者のメッセージをより説得力のあるものにします。
    さらに、大人は資料が子供向けの場合や、可愛らしいデザインで構成されている場合、それを手に取ることさえしないかもしれません。あなたの対象を惹きつけ、情報を伝える資料を作成するためには、プロにデザインの助けを借りましょう。


    効果的なビジュアルを作成するのに必要なのは?

    疾病管理センターの公衆衛生画像ライブラリには、公衆衛生に関するさまざまなイメージがあります。
    http://phil.cdc.gov/Phil/default.asp
    その他の画像資料はAppendix Dに紹介しています。

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