1.明快でわかりやすいコミュニケーション
Simply Put (日本語訳)
広範囲にわたる健康情報を多様性に富んだ観る者に伝えることは、困難な時があります。多様な読み手に健康情報を伝えるために、効果的なヘルスコミュニケーション資料を開発する場合には、一つの型に全てを当てはめるような(フリーサイズの)価値観は避ける必要があるからです。文化やリテラシーのスキルは、観る者の興味をひくヘルスコミュニケーション資料をデザインするにあたり考慮すべき2つの重要な要素です。
アメリカの教育省によって2006年に発表されたNational Assessment of Adult Literacyによると、3000万人の成人が基本的な読解に苦労しています。さらに、前述の調査では、消費者の内、わずか12%の者のみが十分なヘルスリテラシースキルを持つことが明らかになっています。つまり、成人10人のうち9人ほどは、自分自身の健康を十分に管理するために必要なスキルが欠如している恐れがあることを示しているのです。低いヘルスリテラシーは、ヘルスケア提供者やサービスを見つけること、問診票を記入すること、ヘルスケア提供者に健康情報を伝えること、慢性疾患を管理すること、セルフケアを行うなどの能力に影響する可能性があります。
しかしながら、高いヘルスリテラシースキルを持つ人であれ、わかりやすく価値のある、利用のしやすい健康情報を求めていることを覚えておくことは重要でもあります。
このガイドでは
Simply Putのガイダンスは、複雑な科学的・専門的な情報を、観る者が興味をもち、理解のできるコミュニケーション資料に変えることを手助けします。このガイドには、情報の体系化や、言語や画像の使用の実践的な方法について書かれています。このガイドは、ファクトシートやFAQ、案内書、冊子、パンフレットや、ウェブサイトなどの資料を作成するための一助になるでしょう。