「エビデンス:根拠に基づいた保健医療」において、医中誌Webが使える公共図書館や患者図書室の追加と、CiNii(サイニィ)でも医中誌Webのデータベースが使えるが注意が必要なことを追加しました。さらに、コクランライブラリーの日本語版についても紹介しました。更新した部分は以下の2か所です。

個人で使う場合は残念ながら有料になりますが、医中誌Webを使える公共図書館や患者図書室などがあります。また、CiNii(サイニィ)という国立情報学研究所の論文、図書・雑誌や博士論文などの学術情報で検索できるデータベースがあり、この中には医中誌Webのデータも入っていて検索が可能です。ただし、検索するときに医中誌Webのように類義語を探してくれないので、可能性のあるキーワードをいくつか入れたほうがよいです。例えば、「認知症」について調べたい時は、他にも「認知障害」や「認知機能障害」が使われている論文もあるので、その言葉で探す必要があります。

また、同じように世界中の論文を要約した、いわば世界のエビデンスを集積したデータベースとして、コクランライブラリーがあります。(略)英語が基本ですが、日本語版で翻訳が進められていて一部が検索可能になっています。

文献を変更しました。

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「4.コミュニケーションと意思決定」の中の「保健医療の専門家に求められること」という記事の文献番号3を以下のように変更しました。間違っていたことをここでお詫びします。同じ著者によるアメリカ医師会のヘルスリテラシーのマニュアルが更新されていて、これまで新しいほうを引用していました。よく確認すると内容に変更があり、前のバージョンでないと載っていないことがありました。

Weiss BD. Health Literacy and Patient Safety - Help Patients Understand. American Medical Association Foundation, 2007.

を次の文献に変更しました。

Weiss BD. Health. Literacy. A Manual for Clinicians. Part of an educational program about health literacy. AMA Foundation, American Medical Association, 2003.

「質の高い意思決定ガイドとは?」を「質の高い意思決定ガイドのための国際基準」と変更し、内容を更新しました。
意思決定ガイド(ディシジョンエイド)の国際基準IPDASi (version 4.0)の日本語版を開発し公開しました。
よろしくお願いします。(中山和弘)

『健康を決める力』では、各記事へのコメントの投稿をお待ちしています。本日、認証方法をより簡便で確実にするため、Googleの「私はロボットではありません」にクリックするものに変更しました。投稿がしやすくなるものと思います。

また、これまでに投稿がうまく表示されない場合が確認されていました。そのような経験をされた方には申し訳ありませんでした。今回の変更で不具合が修正されていますので、今後ともよろしくお願いします。

毎日新聞で4月から連載中のコラム「健康を決める力」を初回から第7回まで全文公開しました。今後も公開を続けます。

「乳がん手術方法の意思決定ガイド」が国際モダンホスピタルショウ2017「第10回 看護のアイディアde賞」で「IT de 賞」を受賞しました。 応募をきっかけに「自分らしく"決める"ガイド」(乳がん手術方法編)という名称を付けました。 そのことについて下記のようにコンテンツに追加しました。 「乳がん手術方法の意思決定ガイド」普及に向けて  このガイドを、より多くの方が利用できるよう、普及のための活動をしています。その一環として、国際モダンホスピタルショウ2017「第10回 看護のアイディアde賞」に応募し、2017年7月に「IT de 賞」を受賞いたしました。  応募をきっかけに、利用する方にとって親しみやすくなるよう「自分らしく"決める"ガイド」(乳がん手術方法編)という名称をつけました。PDF版も愛称の「自分らしく"決める"ガイド」へ表紙を変更しています。一般名称は、そのまま「乳がん手術方法の意思決定ガイド」を使用する予定です。
ソーシャルメディアの利用に関する新しいコンテンツを公開しました。
の2つです。
Twitter、Facebookなどソーシャルメディアの利用者の方は、是非お読みください。
健康を決める社会を知り行動するヘルスリテラシー」で、健康の社会的決定要因に関するヘルスリテラシーの教育として、若者に批判的ヘルスリテラシーを身に付ける教育を行っている「Just Health Action」の名前を紹介していましたが、その活動内容について追加しました。
以下の通りです。

健康の社会的決定要因に関するヘルスリテラシーの教育

 社会的要因が健康に大きく関わっているという教育を受けた方はどのくらいいるでしょうか。保健医療の専門家であっても少ないと思います。そのため、アメリカでは、健康の社会的決定要因と健康の関係について学習し、批判的ヘルスリテラシーを身に付けるための組織Just Health Actionがあります。大学の国際保健、公衆衛生、工学、都市計画などのコース、高校、クリニック、保健医療機関、公衆衛生部局などで教えています。健康教育の専門家からなる諮問委員会があって、コミュニティの専門家と一緒に教えることでカリキュラムの適切性を保証しています。健康の不公平に関する研究歴のあるインターンもいて、健康の不公平に関する研究も実施しています。

 教育は4つの要素からできていて、健康は人権であると理解して健康の社会的決定要因について知る(知識)、学生自身が社会変化の主体であるという方向性を見出すための活動を知る(行動指針)、健康の社会的決定要因に働きかける戦略やアドボカシーのツールを知る(ツール)、健康の公平を進める活動を開発して実施する支援を行う(活動)となっています。日本においてもこのような活動が行なわれていくことが望まれます。

インターネット上の保健医療情報の見方」の『いなかもち』に『かちもない』をプラスし、少しパワーアップしました。 『価値もない』のほうがインパクトがあるので、これからはこちらを優先にしようかなと思います。
以下のようにしました。

 

か:書いた人はだれか?→信頼できる専門家か、所属があやしいかも
ち:違う情報と比べたか?→他の多くの情報とは全く違うかも
も:元ネタ(根拠)は何か?→引用文献がなければ勝手に言っているだけかも
な:何のために書かれたか?→商業目的でしかないかも
い:いつの情報か?→古くて現在では違うかも


『かちもない』は、「情報は5つを確認しないと『価値もない』」と覚えられます。
同じ5つを入れ替えた『いなかもち』では、「飾らず素材のままで信頼できる『いなかもち』のような情報」 でしょうか。
日本人のヘルスリテラシーは低い」のコンテンツに「さらにアジアとの比較」という内容を追加しました。 以下の内容です。

  ヘルスリテラシーの測定尺度HLS-EU-Q47は、日本だけでなく他のアジアの国でも翻訳されて、同様な調査が実施されています[2]。結果をみると、平均点では台湾が34.4と最も高く、次いでマレーシア32.9、カザフスタン31.6、インドネシア31.4、ミャンマー31.3、ベトナム29.6となっていて、どの国も日本の25.3より高くなっていました。EUの8か国も含めて国別に平均点を比較したものが、次のグラフです。日本の値が低いことがよくわかります。 

国別のヘルスリテラシーの平均点


さらに、比較における注意点も追加しました。日本の調査方法が異なるからです。以下の文章を追加しました。

 「なお、この比較で注意しなければならない点があります。日本の調査では、他の国の調査と異なる点があります。対象者については、EUと台湾では、全国(台湾以外のアジアの国では主要な都市や地域が選ばれています)でサンプリングが行われていますが、日本ではウェブの調査のモニター登録者に限定されています。そのため、対象者の特徴について、国勢調査の結果(性、年齢、収入、職業、学歴、暮らし向き)と比較して大きな偏りがないことは確認しましたが、インターネットをあまり利用していない人は含まれていません。このことは全体としてヘルスリテラシーを高めている可能性がある反面、インターネットの健康情報を使いこなすことの難しさを実感している人が含まれている可能性もあります。それでも、日本の調査では同時に「伝達的・批判的ヘルスリテラシー尺度 (CCHL、5項目)」を測定しているので、同じ尺度を測定した他の2000人規模の全国サンプリングの調査での値と比較したところ大きな差は見られませんでした(いずれも未公開)。
 また、日本だけがウェブ上の自記式の質問紙を用いています。他の国は、質問紙を用いた面接(Face-to-face)による調査です。面接調査では、対象者が社会的に望ましい回答をしやすくなることが知られていますので、他の国との差はもう少し小さい可能性があります。しかし、「入手」や「理解」に関する項目では、ほとんど差がない項目がありますし、それだけですべての差を説明できることはないと考えられます。」

最後に、2番の文献も追加しました。